老犬ホームあん|慈しみ

close up photo of wheat 老犬ホームあん|総合ケアハウスの日常
Photo by Tetyana Kovyrina on Pexels.com

冬の天気です。

明日から寒波がやってきます。

毎日数件のご相談を頂きます。

昨夜のご相談は愛犬の認知症を受け入れられないというもの。

これは飼い主さんの感情の問題なので難しいです。

「きつい事を言いますよ」と前置きをして1時間ほど話しました。

私は高齢による認知症や自立困難の子を可哀そうとは思いません。

頑張って長く生きてくれた証です。

私も長生きできればそうなる可能性は高いです。

その時に「可哀そう」と思われたくないので。

可哀そうと思われているワンコが気の毒に思います。

長く生きた結果、可哀そうと言われ受け入れられないなんて悲劇です。

シニアワンコの心の中は「ぼくは、わたし、は長生きしなかった方が良かったの・・・」と。

「老犬」と言うだけで「可哀そう~」っていう人もいます、まったく理解不能です。

犬の生涯には3ステージがあります、パピーステージ・成犬ステージ・そして集大成のシニアステージ!!

無邪気で天真爛漫だったパピー期、ヤンチャで元気で楽しい時間がいっぱいの成犬期、多くの経験を経て集大成のシニア期に到達したワンコへ「がんばってるね~」ってリスペクト!!

実際頑張っています、決して可哀そうではありません。

若かりし頃と比べて「今の状態の愛犬は受け入れられない」なんて、その子の存在やこれまで生きてきた時間を否定する感じがします。

自分本位の現れ、私に悲しい思いをさせないでっていう押しつけ。

受け入れる事が愛情、「大丈夫、どうなっても貴方はあなたですよ」って。

ずっとそのままでいて、なんて無理を押し付けることは犬にとって辛い事です。

命あるもの必ず老いていきます。

時間とともに老いることは自然です、自然には逆らえません。

すべてを受け入れる事が大きな愛情。

相談の飼い主さん、「電話してよかった~」と笑うことも出来るように、介護が難しくなったらホームでお願いしますと。

あんファミリー^^

犬は感情豊かで優しい動物です。

東日本大震災での災害救助犬の話、人を救う目的で活動する彼らが生存者を発見できず御遺体の捜索のようになったとき犬達の精神状態が大きく乱れたと聞きました。

自衛隊員が生存者のふりをして瓦礫の下に入り犬に発見させて落ち着かせることを行っていたとも。

人の喜びは犬の喜びにつながる、人の不安は犬の不安に、すべてを温かく受け入れ慈しみを。

ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました